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【ブログ】習慣の変革〜無意識の判断を変え現状の外側のゴール達成へ(用語解説:ハビット・アティテュード)

6月 17, 2024

習慣の変革〜無意識の判断を変え現状の外側のゴール達成へ(用語解説:ハビット・アティテュード)

今回の用語解説では「ハビット」と「アティテュード」についてお話します。

ハビット・アティテュードとは

「ハビット」「アティテュード」とは、習慣と行動の方向性を指します。

まず「ハビット」は一般的に「習慣」と訳されます。例えば、毎朝起きて顔を洗ったり歯を磨いたりすることは、無意識に行っている習慣なので、これは「ハビット」です。

次に「アティテュード」は、行動の方向性、行動性向といわれます。例えば、「コーヒーにしますか?紅茶にしますか?」と聞かれて「紅茶にします」と答えるとき、無意識にどちらかを選んでいますよね。このように、無意識に行動の方向性を決めているのが「アティテュード」です。

どちらも無意識に行っていることがポイントです。

日々の行動は無意識に決められている 

私たちの日常のほとんどの行動は、実は無意識に行われています。24時間365日、もちろん意識的に行動することもありますが、大部分は無意識で日々の行動が決まっています。

例えば、朝起きてから会社に行くまでの間、多くの人がほとんど無意識で行動しているのではないでしょうか。もちろん、朝起きて顔を洗ったり歯を磨いたりといった身支度をする時は、それぞれの行動は意識に上がっていると考えているかもしれません。

しかし、例えば家の鍵を閉める時などは、ほとんど無意識に行っていることが多いです。鍵を閉めて家を出た後に「あれ、鍵を閉めたかな?」と思うこともありますが、大抵の場合、無意識に閉めているので問題がなかったりします。

ほとんどの行動が無意識で行われるのは、実は便利といえば便利です。朝起きてから身支度をして家を出て、電車に乗って会社まで行くという一連の流れも、無意識のうちに行われています。歩くルートは毎日ほぼ同じで、最短ルートを歩いたり、電車に乗る時間も決まっていて、どの車両のどの扉付近に乗るかも無意識のうちに決めていると思います。無意識で一番効率的な道を選んでいることでしょう。

そして会社に着いたら、まずパソコンを立ち上げて、その間にコーヒーや飲み物を買いに行く、という行動も多くの人は無意識に行っています。こういった無意識の行動は非常に便利ですが、意識して変えない限り、同じことを繰り返すだけです。

つまり、無意識の行動は現状維持に繋がります。この無意識の判断を変えない限り、現状の外側のゴールは達成できないということです。だからこそ、「ハビット」「アティテュード」をしっかりとコントロールできるかどうかが非常に重要になってきます。

事例:ゴールイメージを日常に落とし込む

とあるクライアントとのコーチングセッションで、ある相談を受けました。ゴールのイメージを作るために、日常の中でゴールについて考える時間を確保する工夫はありますか?という質問です。その方は、ゴールについて考える時間をなかなか確保できないと悩んでいました。

これは様々な方法がありますが、その方の話を聞いてみると、電車通勤をしていて、電車を降りてからオフィスまで少し歩く時間があるそうです。

その歩く時間は、リーダーとして日々発表することが多いので、その日に予定されているプレゼンや部下への説明などのイメージを作るために活用して習慣にしているそうです。そのおかげで、朝会社に着いてからも、人前で話す仕事や部下への発表、朝礼などの機会に備えることができ、この駅から会社までの徒歩10分の時間で頭の中を整理するという習慣は、非常に効果的なのだということです。

そのような話をしていると、では、その10分間を使ってゴールについて考えるのはどうだろうという話になりました。少し家を早めに出て、ゆっくり歩いたり、少し遠回りをしたりして、ゴールについて考える時間を確保することもできます。

この毎日の通勤中の10分間を使い、ゴールについて考える習慣をつけるというアイデアがクライアント本人から出てきました。これが身につけば、日常の中で自然とゴールについて考える時間を持つことができるようになり、24時間の中で使える時間をうまく捻出して活用できる。これでゴールについて考える時間を、日常に組み込もうと思いますということなので、是非実践してみてくださいとお伝えしました。次回のセッションではその結果を聞けるのを楽しみにしています。

それは、本人が「やりたい」と思って行うので習慣になると思います。「やりたい」というwant toの気持ちであれば続けやすいですし、毎日のことなので自然と習慣になります。これがもし「週に1回だけ月曜日にやりましょう」となると、なかなか習慣とは言いづらいです。

その場合はスケジュールに縛られ、「月曜日だからやらなきゃ」というタスクのように感じてしまい、意識的に行うことになってしまいます。

習慣というのは、基本的には無意識で毎日行うものです。極端な例を挙げると、会社を休んでいる日でもつい無意識にやってしまうようなものです。このコーチング理論のワークを毎日行えるようになれば、非常に効果的なワークになると思います。

このクライアントさんは、常にゴールのことをイメージし、ゴールに関するイメージを作り続けて、ゴール達成を加速させたいと強く思っています。毎日ゴールについて考え、自身が設定している様々なゴールをイメージすることを続けていますという連絡もいただいています。

このような話を聞くとだいたいわかりますが、このような方はゴールに向かって加速していきます。

このように、毎日の習慣の中にゴールを考える時間を組み込めるかどうかが重要です。want toであれば自然と習慣になり、毎日続けることでそれが当たり前の日常になります。これがまさに、無意識を味方につけるやり方でもあります。

日々の無意識の判断を変えていく

まず、「習慣」と訳される無意識の行動の「ハビット」と、無意識の行動の方向性を決める「アティテュード」があり、このアティテュードをゴールに向かうための習慣や判断、選択になるように、コーチング理論をしっかりと学び、実践することが重要です。

日々の無意識の判断を変えることがポイントですので、ぜひ楽しみながら「ハビット」と「アティテュード」について理解を深めていただければと思います。

どのように無意識の行動を変えていくか、さらに詳しい内容は認定講座などでお伝えしていますが、今後も一部はこういった記事などでも公開していきたいと思います。

▼今回の内容は動画でも視聴できます▼

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