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【ブログ】理想の未来実現!無意識の判断はこうして変える(用語解説:ブリーフシステム)

理想の未来実現!無意識の判断はこうして変える(用語解説:ブリーフシステム)

今回は、用語解説シリーズの一環として「ブリーフシステム」についてお話しします。

ハビット、アティテュードとは?

以前に公開した記事で「ハビット」「アティテュード」についてのお話しをしましたが、まだ読んでいない方は、その記事もぜひチェックしてみてください。そしてその上で今回の「ブリーフシステム」の話をお読みいただければと思います。

「ハビット」「アティテュード」について簡単に復習します。「ハビット」とは無意識の習慣のことです。例えば、朝起きたら顔を洗い歯を磨くといったことは、多くの人にとって習慣になっています。「アティテュード」とは選択の方向性を意味します。例えば、コーヒーか紅茶かを選ぶときに無意識でコーヒーを選ぶといった行動基準です。これが「アティテュード」です。この「ハビット」「アティテュード」の根底にある判断基準が、ブリーフシステムによって説明できます。

ブリーフシステムとは?

今回お話しする「ブリーフシステム」は、いつの間にか出来上がった無意識の行動や判断基準、その元となるところのシステムのことです。

PX2やTPIEの中で「信念の塊」や「信念システム」という表現で学んできていますが、まさに信念のことを指します。

私たちのマインドの中にある行動基準の集まりです。法律ではないけれど、自分のルール集のようなものがあると理解していただければと思います。これが「ハビット」「アティテュード」、無意識の習慣や選択の拠り所となっています。

では、私たちのブリーフシステムはどのようにして形成されたのか。ここがポイントです。

ブリーフシステムが変わらない限り、未来も変わらないのです。現在の生活や日々の行動は、ほとんどが無意識の判断や選択によって決まっています。この無意識の習慣や行動、その選択を司るブリーフシステムを書き換えていくということがとても重要です。

その書き換え方のヒントになることをお話ししてみたいと思います。

ブリーフシステムの形成過程

まずはブリーフシステムがどのように形成されるのかを理解しましょう。

これは多くの場合、子供の頃に影響を受けた大人の言葉によって形成されます。身近な影響力のある大人の言葉を受け入れた瞬間に、ブリーフシステムが作られるのです。

一般的には、両親や学校の先生が該当します。これらの人々の言葉を受け入れることで、ブリーフシステムが形成されます。受け入れなければ、ブリーフシステムにはなりませんが、多くの場合、子供の頃は影響力のある大人の言葉はなんとなく受け入れてしまいます。

私が中学1年生の時、憧れていた俳優がいました。その方は健康に気をつけているということで、「カフェインは体に良くないから、コーヒーや紅茶を飲まない」と言っている記事を読みました。

その俳優の言葉を、私はそのまま受け入れました。両親や先生ではありませんが、憧れの俳優を影響力のある大人として、その言葉をそのまま受け入れてしまったのです。

そしてカフェインが体に良くないと思い、コーヒーや紅茶を飲まない生活が始まりました。代わりに日本茶を飲んでいました。後に日本茶にもカフェインが含まれていることを知りますが、当時の自分は「カフェインは体に良くない」というのを信じきっていて、コーヒーや紅茶を丸々2年ぐらいは飲まない生活をしていました。

その後、日本茶もカフェインがあると知り、これまでやってきたことはあまり意味がないことなのかなと思い、コーヒーも紅茶も普通に飲むようになりました。その後も日本茶を飲む習慣は続きましたが、完全にコーヒーや紅茶を飲まないということはなくなりました。

これは一つの例ですが、自分自身のブリーフシステムが出来上がる過程、そしてそれがまた普通に戻り、ブリーフシステムが変わった過程です。自分なりに振り返ってみると、確かに影響力のある大人の言葉を自分は受け入れて、それが習慣になっていたと実感します。

ブリーフシステムの書き換え方

では、このブリーフシステムの形成過程を理解した上で、どのようにしてゴール達成に活かしていけばいいのか。

それは、自分自身が日頃、無意識でやっている行動を意識に上げることです。ゴールを達成する自分だったらこの選択でいいのか?この習慣でいいんだろうか?と一つ一つ吟味してみる必要があります。

一つ一つ吟味し、ゴールを達成している自分にふさわしい行動や習慣に切り替えていきます

AかBかで選択をする時も、自分はこれまで無意識にAを選んだけど、ゴールを達成している自分であれば Bを選ぶのではないか、と判断が変わるのであれば、それも意識にあげてBを選択するようにします。

そうやって意識にあげて行動を変えていく。それを繰り返していくと無意識でもその判断が変わってきます

私たちはブリーフシステムの仕組みを学び、形成過程を理解し、無意識の行動を意識に上げてコントロールし、未来のゴールを達成する自分にふさわしい選択をするように積極的に書き換えていく必要があります。

その結果、意識しなくても無意識の習慣や選択が変わっていくでしょう。この方法は、ルー・タイスが40年間広めてきたコーチング理論、そして苫米地博士が1980年代から研究してきた機能脳科学・認知科学の理論的な裏付けがあるやり方になります。ぜひ皆さんも実践してみることをおすすめします。

今回は、ブリーフシステムの形成過程とその書き換え方法について、基本的なところをお話ししました。もちろんこの先にある様々な方法論については、認定講座などでお話ししますので、興味のある方はぜひ認定講座にきていただければと思います。

▼今回の内容は動画でも視聴できます▼

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