コーチングとは何か?【コーチングがあやしくない3つの理由】
コーチングで人生を変えたいが、そもそもコーチングとは何かがわからないので知りたい。コーチングはあやしいと言う人もいるので心配だ。コーチングを受けて効果が出なかったらどうしよう、、お金を無駄にしたくないな。
このような疑問にお答えます。
青山龍です。自分はコーチングを学びはじめて10年以上が経過し、
現在では認定ヘッドマスターコーチとして「認定コーチ養成講座」を開催し、
たくさんの社会人や、企業経営者、医師、弁護士、日本代表トップアスリート、
オリンピック選手へのコーチングを行なっています。また、全国の中学高校大学に出向いてコーチング講座を実施しています。
実際に、プロのコーチとして活動している自分が解説していきます。
1.コーチングとは何かをまとめました
①コーチングの起源
「コーチ」という言葉の由来は、15世紀のハンガリーで、鋼鉄ばねをサスペンションに使った馬車の製造が始まった地名コチ(kocsi)にさかのぼることが出来ます。「コーチ」とは人を現在地から目的地まで送り届ける馬車(コーチ)が言葉の由来です。
「コーチ」という用語が現代の意味で最初に使用されたのは、1830年頃、オックスフォード大学で、試験対策のための学生の家庭教師のことを俗語として「コーチ」と呼んだのが起源と言われています。
「コーチング」という言葉は、人々を現在の場所から目的(ゴール)の場所に移動するお手伝いをすることを意味します。
※本質的にはルー・タイス式のコーチング、苫米地式コーチングにおいてはクライアントのコンテンツには関わらないことが大原則です。例えば、家庭教師のように知識を教えるティーチングとコーチングは根本的に異なりますので誤解がないようにお願い致します。
②コーチングの歴史
主に米国で1970年代から職業としてコーチが定着しはじめました。特に、スポーツのコーチが広く知られるようになり、その後、米国を中心に徐々にビジネスの領域まで広がりました。
1971年に、高校のフットボールコーチだったルー・タイス氏が米国シアトルにてThe Pacific Instituteを創設し、コーチングを様々な分野(政府機関、企業、学校教育他)に向けて積極的に開拓しました。
創設から40年以上を経て、日本を含む60カ国で、延べ3300万人以上がルー・タイス氏のプログラムを履修しており、コーチングを世界に広めた貢献は大きく、ルー・タイス氏が元祖コーチと呼ばれる根拠となっています。
※残念ながらルー・タイス氏は2012年4月に永眠されました。
③コーチングの定義
コーチングとは、クライアント(コーチングを受ける人)のエフィカシー(ゴール達成における自己能力の自己評価)を高めて、目標達成(ゴール達成)をサポートすることです。
コーチは、マインド(脳と心)の使い方をクライアントに教え、言語と非言語のコミュニケーション技術を使ってクライアントの内部表現を書き換えます。
コーチング理論は、最新の認知科学をベースとした目標達成(ゴール達成)のための科学的な実践方法の理論体系です。
④コーチングとティーチングの違い
コーチングとは、特定の個人や組織の目標(ゴール)を達成するためのサポートをすることが本来の意味です。
関連する知識を教えることではなく、コーチはマインド(脳と心)の使い方を教え、そして目標達成(ゴール達成)のサポートするのが役割です。
コーチはクライアントのコンテンツには関わりません。
その意味では、専門知識を教える教師(Teacher)とマインド(脳と心)の使い方を教えるコーチ(coach)は異なること、このコーチングとティーチングの根本的な違いを理解しておきましょう。
⑤様々な領域に広がるコーチング
1990年以降、米国を中心にコーチングが広がって行きました。進化を続けるコーチング理論としておさえておくべき事実があります。2007年にルータイス氏と認知科学者の苫米地英人博士がタッグを組んで、最新の認知科学をベースとしたプログラムを開発しました。その後世界に向けて広げはじめました。
例えば、子供向けの教育プログラム「PX2」、社会人向けのプログラム「TPIE」、認定コーチを養成する「苫米地式コーチング認定コーチ養成講座」「パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング認定講座」等を現在も展開中です。
2.コーチングがあやしくない3つの理由
コーチングは決してあやしくありません。
その理由を3つ、
①科学的根拠のある理論体系
②50年以上の豊富な実績(60カ国、のべ3300万人以上)
③公的機関、学校教育、オリンピック選手も導入
順に説明します。
①科学的根拠のある理論体系
コーチングは最新の認知科学による科学的根拠のある理論の体系です。世界の第一線で活躍を続けている科学者や心理学者、認知科学者の研究の成果が盛り込まれています。
以下、関係する代表的な科学者を紹介します。
◆アルバート・バンデューラ博士(Ph.D.)
スタンフォード大学心理学教授、アメリカ心理学会会長を務めた経歴があり、ルー・タイス氏のプログラムに大きな影響を与えました。提唱した自己効力感(エフィカシー)についての理論は心理学以外にも大きな影響を与えました。
◆マーティン・セリグマン博士(Ph.D.)
ペンシルバニア大学心理学教授、1998年にアメリカ心理学会会長に就任しました。特に楽観主義と悲観主義の研究成果がコーチング理論に大きく貢献しました。ルー・タイス氏に大きな影響を与えた一人です。
◆ゲーリー・レイサム博士(Ph.D.)
トロント大学心理学教授、1991年にカナダ心理学会会長に就任しました。個人と組織の目標設定(ゴール設定)に関する理論の権威であり、ルー・タイス氏のコーチングプログラムに大きな影響を与えました。
◆苫米地英人博士(Ph.D.)
カーネギーメロン大学博士、同CyLabフェロー、認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所客員教授。ルー・タイス氏の依頼により、2007年コーチング理論を最新の認知科学で見直しました。晩年のルー・タイス氏に大きな影響を与えました。
このように、世界トップの科学者が関わった科学的な根拠のあるコーチング理論なので、世界中で様々な領域でたくさんの人が学び結果を出しています。
最新の認知科学をベースとした理論体系なので、しっかり学び実践して行けば誰でも変化を体感することが出来ます。会社員だった私も、コーチングを学び実践してプロのコーチとして独立起業することで人生が激変しました。
私は、現在プロのコーチとしてたくさんの社会人や、様々な業界の企業経営者、医師、弁護士、日本代表のスポーツ選手、オリンピック選手等へのコーチングを行なっています。全国の中学高校大学に出向いてコーチング講座を実施しています。また、マスターコーチとして「認定コーチ養成講座」を通してコーチの育成も行なっています。
コーチングは科学的根拠のある理論体系なので、様々な領域で大きな成果を出すことが出来ています。
②50年以上の豊富な実績(60カ国、のべ3300万人以上)
元祖コーチのルー・タイス氏が1971年に米国The Pacific Instituteを創設して活動してきました。つまり、50年以上の実績があります。
これまでに、日本を含む60カ国で、延べ3300万人がルー・タイス氏のプログラムを受講しています。
③公的機関、学校教育、オリンピック選手も導入
コーチングを世界に広げてきた元祖コーチのルー・タイス氏のプログラムは、米国トップ大企業であるフォーチュン500社の62%以上、英国ではFinancial Times誌100社の30%以上の企業をはじめ、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察やNASAにも導入されています。
この内容を初めて聞いた時は自分も驚きました。世界トップの企業へ次々に採用されている理論であり、公的機関にも導入され、宇宙開発という難しい領域のNASAなどにも導入されている、これは成果が出続けているからこそ採用されているのだと驚きました。
また、スポーツの世界においては、オリンピックで合計23個の金メダルを獲得した水泳オリンピック選手マイケル・フェルプスが10代の頃から学んできた理論、アメリカオリンピックチームのコーチや、中国のオリンピック委員会にも導入され、また、世界各国のプロスポーツ選手においてもコーチングは実績を上げています。
ここまで読んだ方は、もしかしたら
「すごい実績だ。でも、自分には難しいのではないか・・・、エリートが学んで結果を出すもので、自分には無理なのではないか・・・」
と思う人もいるかも知れません。でも、大丈夫です。
自分も最初はエリートが成果を出すための理論だと思っていましたが、学びを進めていく中で、誰でもしっかり理論を学び、しっかり実践していけば結果が出ることがわかりました。理論は誰にでもわかりやすく学べるようになっていて、実践ワークを通して体感出来る内容で構成されています。
年齢も性別も関係ありません。これまで何をやってきたかも関係無く、なりたい自分になれる科学的方法なのです。
コーチングは決してあやしくはありません。あなたも未来を激変させることが出来ます。