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【ブログ】脳が目覚める!ゴール達成の必須情報が届く方法(用語解説:RAS)

6月 15, 2024

脳が目覚める!ゴール達成の必須情報が届く方法(用語解説:RAS)

今回は、コーチング用語の一つである「RAS(Reticular Activating System)」についてお話ししたいと思います。

RASとは何か?

RASは「Reticular Activating System」のことです。少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは私たちの脳が重要な情報を選び取る仕組みのことです。

以前のブログで「ロックオン・ロックアウトの仕組み」や「スコトーマの原理」について学びました。我々の脳は、重要だと判断した情報にロックオンし、それ以外の情報はロックアウトされてスコトーマに隠れて認識に上がってこない、というものです。この全体の仕組みのことを「RAS」として理解していただければと思います。

▼ロックオン・ロックアウトについてはこちらの記事で詳細をチェックできます。

Reticular Activating Systemは、名前の通り「Activating System(活性化システム)」ですが、概念としては情報の取捨選択を行うフィルターの機能だと捉えていただければ良いと思います。

私たちの脳は、五感で感じるすべての情報が脳に届くのではなく、自分が重要だと判断した情報だけを認識するのです。それ以外の情報はロックアウトされ、認識されなくなります。この仕組み全体を「RAS」として理解し、フィルターシステムと捉えていただければと思います。

さらに詳しく説明すると、RASは「活性化システム」なので、重要だと感じた情報を活性化するのですが、基本的な理解としては「フィルターシステム」と捉えて良いかと思います。

大切なのは、自分がどんな情報を脳に届けたいかをしっかり認識し、このRASの仕組みをゴール達成のために積極的に活用することです。このポイントをしっかりと押さえておくことが重要です。

RASの活用方法

例えば、自分が重要だと思っている情報にロックオンすると、その情報が脳に届きます。よって、もしネガティブな情報が重要だとしてロックオンすると、ネガティブな情報だけが脳に届いてしまいます。この点には非常に注意が必要です。

ゴールを現状の外側に設定し、そのゴールを達成するためには、ゴール達成に役立つ情報だけを脳に届ける必要があります。基本的に、ゴールは自分にとって重要です。よって、「こうなりたい」という、現状の外側かつwant toのゴール達成のイメージを作ることで、ゴール達成に必要な情報が次々と脳に届くようになります。

ゴールを設定することで初めて認識が生まれます常にゴールを意識することで、そのゴールに関する情報が次々と脳に届くようになります。そうすることで、設定したゴールに近づく日々になっていきます。ですから、ゴール設定と合わせてRASの仕組みをしっかり理解し、積極的に活用していくことが重要です。

ネガティブにロックオンしないよう注意する

注意が必要なのは、ネガティブな情報にロックオンしてしまうことです。ネガティブな情報にロックオンすると、その関連情報がどんどん脳に届いてしまいます。

例えば、心配症の人は「こうなったら嫌だな」「こうなったらどうしよう」といった不安や心配事にロックオンしてしまうことがあります。そうすると、その心配事に関連する情報が脳に届き、実際に不安が現実になる可能性があります。

「自分はいつも忘れっぽい」とセルフトークを続けていると、本当に忘れっぽい人になってしまいます。同様に、「こうなったらどうしよう」「ああなったら困る」といった心配や不安にロックオンしていると、それを呼び込んでしまうことになりかねないので注意が必要です。

私自身も「こうなりたくない」と強く思い込んでいた結果、その方向に引き寄せられてしまった経験があります。後に、この経験がRASの仕組みで説明できると気づきました。それ以来、積極的にRASの仕組みをゴール達成にプラスに働くように活用しています。

ゴールに関係するポジティブな情報にロックオンする

具体的には、ゴールに関係する「こうなりたい」「こうなっていくんだ」といった肯定的なイメージにロックオンするように意識を変えました。

だから、否定的な言葉は使わず、肯定的な言葉で自分の未来のゴールを達成している姿を強くイメージすることが重要です。そうすることで、ゴール達成の方法が次々と脳に届くようになります。これを実際にやってみると、すぐに効果が出るので、ぜひ試してみてください。

「こうなりたい」「こうなるんだ」という積極的でポジティブなイメージを自分の中に作ってみましょう。現状の外側だから達成が難しいといったネガティブな言葉は全て排除してください。

そして、「こうなるんだ」「こうなっているんだ」「もう自分はこのゴールを達成しているんだ」というイメージを今この瞬間に作ってみてください。そうすることで、ゴール達成のための方法が次々とアイデアが浮かんできたり、気づきが生まれます。

私は日々コーチングを実践しながら、常に現状の外側にあるゴールに向かって着実に進んでいる感覚がありますが、これは私が特別だからではありません。

このコーチング理論をしっかり学び、実践すれば誰でもできることです。ぜひ、皆さんも活用してみてください。

私たちの脳には、情報を選別するフィルターシステムが備わっています。自分が重要だと思った情報を脳に届け、それ以外の情報をスコトーマに隠します。だからこそ、日々ゴールをイメージすることで、ゴール達成にプラスに働く情報が次々と脳に届きます。

その情報をもとに行動を起こすことで、着実にゴールに近づく日々になっていきます。ぜひ、この仕組みを活用してみてください。

▼今回の内容は動画でも視聴できます▼

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