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【ブログ】24時間365日Want toにするための裏技(用語解説:創造的回避①)

24時間365日Want toにするための裏技(用語解説:創造的回避①)

今回の用語解説シリーズは「創造的回避」というテーマでお話ししてみたいと思います。

創造的回避とは何か?

我々の脳には「創造的回避」という機能があります。これは、想像的に、クリエイティブに物事を回避していく、逃避していくということです。

Want to、Have toの話を以前からしていますので、なんとなく知っている方は復習になりますが、我々のマインドはWant toであればとんでもないパフォーマンスを発揮します。

しかし、Have toのことはなるべくやらなくていい理由を脳は天才的に考えつくんです。これがまさに「創造的回避」の脳の機能ということです。

Have toなことは無意識の中ではやりたくない。ただし仕事だからやらなきゃいけない。

意識の中ではやらないといけないけれども、無意識の中では実はやりたくないんだ、となると、脳の無意識はやりたくない理由を考えつきます。これがとてつもなくクリエイティブだということです。

例えば、苫米地博士もよく例に出しますし、私も経験がある例についてお話しします。

仕事で部下がやりたくない作業をしていると、なかなか手をつけないとか、指示した瞬間にやりたくない雰囲気を出すことがあります。そして、やらなくていい理由を考えついて、それを言ってくるんです。

例えば、「今忙しいので」とか「来週やります」とか。「今やっている作業が終わったら手をつけます」とか。

やりたくないことに対しては、脳はなるべくやらなくていい理由や、先送りする理由を考えつくというふうに働くのです。

どうせクリエイティブに働くのであれば、現状の外側の達成方法がわからないゴールをどうやって達成するのかという分部にクリエイティビティを発揮させていきたいわけですよね。

ですが、Have toを感じているものはなるべくやらない方向に進むので、ここは要注意です。

24時間365日Want toの状態を作る

ではどうすればいいのか。 

常にゴールを現状のコンフォートゾーンの外側にWant toで設定し、そのWant toのゴールをたくさん設定することです。

Want toのゴールなので、途中プロセスも全てWant toになるはずです。 

だからゴールをたくさん設定し、バランスホイール的に人生のあらゆる方面にゴールを設定し、常にそのゴールをイメージすることによって、ゴールはWant toなので、途中プロセスもWant toになるように仕掛けていくことです。

Have toを感じたら何か間違っています。

ゴールが間違っていて、もう既にWant toではなくなっているかもしれません。または、ゴールは設定してるが、ほとんどイメージすることなく、ただ掲げてるだけの状態で、Have toを感じるようなコンフォートゾーンに居続けてしまってるかもしれないです。

私はコーチング理論を学んで、24時間365日Want toであることが脳にとって良い状態を作ることであり、高いパフォーマンスを発揮するためにとても重要だと学びましたが、その瞬間に「でも仕事はHave toじゃないのか?」と本音で思いました。

苫米地博士の本を読むと、「24時間365日Want toで過ごす」「9時〜17時の仕事がHave toで、アフター5がWant toなんて、そんなパフォーマンスを下げるような仕事の仕方はするべきではない」と書かれています。

そして苫米地博士だけでなく、元祖コーチのルー・タイス氏もPX2や書籍の中で、「とにかくWant toのことだけをやるように」と書かれています。

ルー・タイス氏も同じように、「24時間365日Want toのことだけをやるのが人生だ。万が一Have toのことをやることがあるとしたら死ぬことだけだ。」と言っていました。

これは非常に衝撃的でした。ですが、自分の中に「仕事は我慢するものだ」とか「Have toであるのが当たり前だ」という考え方が染み付いていたため、これを書き換えられない時期がありました。

コーチングを本格的に学び始めても1年ほどは「Have toのこともやる必要があるよな」「仕事はHave toだ」と思っていました。

しかし、考え方を変える必要があるタイミングがありました。それから、24時間365日Want toのことだけをやろうと決めたんです。

コーチとしてクライアントをサポートするためには、コーチング理論を実践していないと説得力がありません。

なので、自分自身も100%Want toにしよう、Have toなことはやらないと決めました。

Want toの効果

それ以降、Have toのことはやらずに、今もWant toだけのことをやっています。こういった話をしているのもWant toです。

24時間365日Want toだけのことをやるようになり、本当に楽しくて、パフォーマンスも高い状態が維持できてます。

だからこそ、このコーチング理論をより多くの人に届けたいと思っています。

ということで、我々の脳には、Have toなことはなるべくやらなくていい理由を天才的に考えつく創造的回避の機能があります。

そしてなるべく先送りする理由も考えつきます。

これをどうすればいいのかというと、Want toのゴールを掲げて、設定し、Want toのことだけをやると決めればいいのです。

目の前のタスクがhave toであるときはどうするのか

しかし、どうしても目の前のことをやらなければならず、それがHave toだと感じる場合もあります。例えば、「掃除はしたくないんですけど」とか。

まずは「Want toのことをやると決める、そしてその結果を受け入れる」ということをしてください。

自己責任という言い方をしますが、これは当たり前の話であって、宿題をやりたくないのであればやらなければいいのです。ただし、その代わりに翌日に先生から何か言われるだけです。

スポーツ選手でも、練習したくなければ練習しなければいいのです。ただしレギュラーから外されるだけです。それを受け入れれば良いのです。

サッカー選手で日本代表になると決めたら、練習するのは当たり前です。「辛いから走り込みしない」というなら、それで日本代表になるというのは無理です。

こういったことを抑えつつ、24時間365日Want toの状態を作っていく必要があります。

そして、もし目の前のタスクにHave toを感じる場合は、時間軸を長く設定することです。

よく例に出す話をします。

高校生の男の子がいて、その子はお母さんが「部屋の掃除をしなさい」と言ってもなかなかしようとしません。しかし、ある日お母さんが何も言わないのにきれいに掃除を始めました。本を整理して、ゴミを捨てて、掃除機かけはじめたのです。

お母さんがどうしたのかと聞くと「明日彼女が来るから」とその高校生の男の子は言います。

その高校生にとっては、彼女が来た時に楽しい時間を過ごしたい。そのために、汚い部屋では楽しい時間にならないことが分かる。だから掃除をして部屋をきれいにすることが当たり前になったのです。

掃除というタスクは、本来やりたくないタスクなわけです。ですが、時間軸を伸ばしてゴールを達成している自分から見た時に、「掃除をして綺麗にするのは当たり前だ」となります。

そうなった瞬間に、一つ一つのタスクはHave toを感じても、実はやりたくなることもあるんです。

こうして目の前の行動やタスクを見直すと、24時間365日Want toにする意味が分かってくると思います。

私は常にここを意識しながら日々過ごしています。皆さんも、ぜひチェックしてみてください。今回は以上です。

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