未来激変への鍵!カクテルパーティ効果の徹底活用法(用語解説:カクテルパーティ効果)
以前のブログ記事で、「ロックオン・ロックアウト」や「スコトーマの原理」、そして「RAS(Reticular Activating System)」について触れましたが、用語解説シリーズの関連して「カクテルパーティ効果」について詳しく解説したいと思います。
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カクテルパーティ効果とは?
カクテルパーティ効果は、1953年に心理学者のコリン・チェリーによって提唱された概念です。
例えば、立食パーティのような賑やかな場所を想像してみてください。目の前にいる人と話をしている時、その相手とは1.5メートルから2メートル離れているとします。そして自分の後ろ、30センチから50センチの距離で話している人がいたとします。この時、後ろにいる人の声の方が、距離が近いので大きく聞こえるはずですが、目の前の相手との会話に集中することによって、後ろで喋っている人の声がなんとなく抑えられて小さく聞こえるはずです。
これは、目の前の人の声に集中することで、後ろで喋っている人たちよりも距離が遠くにいる人の声の方が脳に届きやすくなるのです。これが、カクテルパーティ効果の説明です。
要は、ロックオン・ロックアウトやRASの仕組みと同様に、自分が重要だと判断した情報にロックオンすると、その情報が脳に届き、それ以外の情報はスコトーマによって隠されてしまうのです。
完全に聞こえていないわけではありませんが、音は小さく聞こえ、賑やかなパーティー会場にいるとしても、集中して目の前の相手の話を聞くことができるのです。
RASの仕組みとカクテルパーティ効果
真後ろの人の声が全く聞こえないわけではありません。どこかで聞こえているのですが、RASの仕組みによって重要な音に集中し、それが脳に届くようなるのです。それ以外の音はスコトーマによって隠され、音量が小さく聞こえるということが起きるのです。
ロックオン・ロックアウトの原理やRASのフィルターシステムで説明すると、自分が重要だと判断した情報は、価値のある情報、あるいは脅威となる情報のことをいいます。
「重要な情報」を一歩深めて説明すると、それは価値のある情報と、自分にとって脅威となる情報の両方を含む情報です。そしてそれらは重要な情報として脳に届くといえるでしょう。
例えば、パーティー会場で目の前にいる人の話に集中することで、他の人の声の音量を抑えているような状況だったとします。
しかし、遠くからでも自分の名前を呼ばれたら、その声は聞こえるはずです。これは、周りの人の声を完全に消しているわけではなく、どこかで聞こえているからです。どこかで聞こえているけれど、少し押さえ込んで、目の前の重要だと思っている人、価値のある情報に集中しているため周りの音は少し抑え込まれている状態だからです。とはいえ、自分の名前は非常に重要な情報なので、パーティー会場の遠くの方で自分の名前が呼ばれていれば、すぐに気づくというようなことがおきます。脳にはこのような仕組みがあるということです。
音楽におけるカクテルパーティ効果
これはよく解説されていますが、例えばクラシックコンサートなどに行った際に、自分が弾きたいと思っている楽器の演奏者にロックオンすると、その演奏者の音が、同時に奏でられている他の楽器の音よりもダイレクトに脳に届くことがあります。私も経験をしたことがあります。
オーケストラでは、様々な楽器の音が重なり合って、素晴らしいハーモニーを生み出しています。
私はサックス等の管楽器の演奏していたので、管楽器の音はとても好きです。なのでオーケストラの演奏を聴いていると、クラリネット奏者の音も気になりますし、オーボエやファゴットなどのダブルリードの音も気になってしまいます。そして気になる楽器の演奏者に注目すると、その音がパッと入ってくることがあります。
音量的には、トランペットやホルン、複数の奏者がいるバイオリンの音の方が圧倒的に大きい場合でも、自分がロックオンしたクラリネットの音とかの方が、しっかりと脳に届くことがあります。
このように、ロックオン・ロックアウトやカクテルパーティ効果を活用することで、音楽の楽しみ方が変わってきたりします。
ゴール達成のために活用する
ロックオン・ロックアウトの原理とカクテルパーティ効果を理解した上で、ゴール達成に向けて、これらの原理をいかに活用していくかを考えてみてください。
ゴールに関係する情報にロックオンし、その情報を脳に届けるように、意識的に行動していくことが重要です。
情報過多の時代だからこその重要性
私たちはインターネット社会の中に生きており、情報の洪水の中に生活しているとも言われています。
その中で、何もゴール設定せずに、意識的にロックオン・ロックアウトの原理を活用しない限り、ネット上に溢れる圧倒的なネガティブ情報に触れることで、自分のイメージがどんどん下げられてしまう可能性があります。
ネガティブな情報に触れると、セルフイメージやエフィカシーが低下してしまう状況になりかねません。
だからこそ、大量の情報の中から、自分にとって価値のある情報、ゴール達成に必要な情報にロックオンし、そういった情報は絶対に逃さず見つけていくというように、意識的にゴールに関係する情報にロックオンすることが探していくことが大切です。
まさにカクテルパーティ効果のように、まわりに様々な情報が飛び交う中でも、必要な情報にしっかりとロックオンすることで、自分にとって価値のある情報、大切な情報、重要な情報だけを脳に届けさせるように工夫していく必要があります。
カクテルパーティ効果を改めて確認しながら、積極的に未来のゴール達成のために活用することをお勧めしたいと思います。
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